(宿屋の一室)
「さっすが"セインガルドの薔薇"なんていわれてるだけあるわね〜アンタ」
「…何が言いたい」
「べっつにー?道を歩く度に呼び止められて、なかなか前に進めないなんてこれっぽっちも思ってないんだから」
「ふん。それは僕のせいじゃないだろう」
「アンタ以外の誰のせいだっていうのよ」
――ガチャッ
「なになに、どうしたんだよおぉわーーっ!!?」
――ドサドサッ!
「…ほらみなさい。アンタが貰ったチョコの下敷きになった哀れな男がいるわよ」
「…ふん。これも僕のせいじゃないだろう」
「お…おもい…誰か助けてくれよ〜……(泣)」
おわれ(´q`
ヤマ無しイミ無しの会話文な小話しです(´ω`)
あー…さりげなくいちゃいちゃしてる二人が好きだ(´ω`)
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「……あ、……痛っ…」
「…………」
「目に何か入ったかも…」
「…………」
「っ…とれる…かな、いててっ」
「…………」
「あー…自分で目を突いちゃっ――」
「…っあぁもう!貴様、人の側でぶつぶつうるさいぞ!黙ってろ!」
「…酷いよリオン。俺、目が痛いのに…」
「僕が知った事じゃない。読書を邪魔するなら部屋から出ていけ」
「ひどっ!」
「大体、人にくっつくお前が悪いんだろう。って力を強めるな、放せ」
「だって俺、リオンが好きだから」
「………っ…」
「好きな人とはずっと触れ合っていたくなるんだ」
「……………」
「……リオン?」
「………チッ…、目…が……赤くなって充血してるぞ。さっさと洗ってこい」
「でも…離れたらもうさわらせてくれないだろ?」
「すぐに洗いにいかないのなら、どちらにしろもう触れさせない。…充血した目で泣く奴なんかに触れられたくないからな」
「…じゃあ、洗えばまたぎゅってさせてくれるってことだよな?」
「……っ!い、いいからさっさと洗ってこい!」
「うわっ!蹴り落とさなくてもいいだろ!?」
「ふん!」