スポンサーサイト



この広告は30日以上更新がないブログに表示されます。

いまさらバレンタインSSS


(宿屋の一室)


「さっすが"セインガルドの薔薇"なんていわれてるだけあるわね〜アンタ」

「…何が言いたい」

「べっつにー?道を歩く度に呼び止められて、なかなか前に進めないなんてこれっぽっちも思ってないんだから」

「ふん。それは僕のせいじゃないだろう」

「アンタ以外の誰のせいだっていうのよ」



――ガチャッ



「なになに、どうしたんだよおぉわーーっ!!?」


――ドサドサッ!



「…ほらみなさい。アンタが貰ったチョコの下敷きになった哀れな男がいるわよ」

「…ふん。これも僕のせいじゃないだろう」


「お…おもい…誰か助けてくれよ〜……(泣)」



おわれ(´q`

くっつき虫(S*L)

ヤマ無しイミ無しの会話文な小話しです(´ω`)
あー…さりげなくいちゃいちゃしてる二人が好きだ(´ω`)





=====





「……あ、……痛っ…」

「…………」

「目に何か入ったかも…」

「…………」

「っ…とれる…かな、いててっ」

「…………」

「あー…自分で目を突いちゃっ――」

「…っあぁもう!貴様、人の側でぶつぶつうるさいぞ!黙ってろ!」

「…酷いよリオン。俺、目が痛いのに…」

「僕が知った事じゃない。読書を邪魔するなら部屋から出ていけ」

「ひどっ!」

「大体、人にくっつくお前が悪いんだろう。って力を強めるな、放せ」

「だって俺、リオンが好きだから」

「………っ…」

「好きな人とはずっと触れ合っていたくなるんだ」

「……………」

「……リオン?」

「………チッ…、目…が……赤くなって充血してるぞ。さっさと洗ってこい」

「でも…離れたらもうさわらせてくれないだろ?」

「すぐに洗いにいかないのなら、どちらにしろもう触れさせない。…充血した目で泣く奴なんかに触れられたくないからな」

「…じゃあ、洗えばまたぎゅってさせてくれるってことだよな?」

「……っ!い、いいからさっさと洗ってこい!」

「うわっ!蹴り落とさなくてもいいだろ!?」

「ふん!」

←prev next→