暗い部屋に響く時計の音
それは酷く耳障りで
僕の頭の中でぐるぐると渦巻く
その音は一体何の時間[トキ]を刻んでいるのか
狂うこともなく1秒1秒確実に刻まれる
カチ カチ カチ カチ
一定のリズムで僕を追いかける
カチ カチ カチ カチ
刻むスピードは変わらない
なのにその音は僕を追い詰めるように迫ってくる
逃げるように早くなる鼓動
追い付かれないように
捕まらないように
捕まれば最期
この夜のような暗闇から二度と抜け出せないような気がして
ただ ただ 必死に逃げる
カチ カチ カチ カチ
酷く耳障りな音
それはきっと
終わりへの時間[トキ]を刻む音