劇場版がまだ公開中のこのタイミングで新作、しかも春田創一と黒澤武蔵は役名まで一緒という事態に。連ドラの中にシナリオはすでに隠されてるのに(1つ前の記事参照)、何故それをやらないまま天空不動産編完結なのかとか、いろいろ納得できない面もありますよ。
公式に問い合わせたって多分何も答えないと思うんで、現在ある状況から推測できることを書きますね。あくまで『私が理解しやすい方法』なのでご了承ください。
春田創一と黒澤武蔵の2人だけは毎回。
その他の人物は総入れ替えのパラレルワールド。
視聴者は『春田創一が毎回違う相手と結ばれる話』と思って見てるから、牧君との指輪の写真上げられた直後の発表ですごく嫌なわけじゃないですか。劇場版もまだ公開中だし、時期がひどすぎる。
これ確かに『春田創一を主人公として描いている』わけだけど、『本当の主人公は黒澤武蔵』なんじゃないかって思い始めてきた。春田創一は毎回違う相手と結ばれるわけだけど(新作もおそらく誰かと結ばれることにはなるでしょう)、黒澤武蔵は一貫して春田創一に恋をする。けれど春田創一と結ばれたことは今の所無い。
『春田創一に恋をして結ばれる』という、実現しなかった黒澤武蔵の望みが、違う世界の春田創一の所に行くのか?どの世界の春田創一もたまたまモテ期発生しちゃって、黒澤武蔵から見たら別の人物と結ばれてしまう。劇場版では武川さんと幸せになるものの、『牧凌太のいる世界では春田創一と結ばれることはできない』から、別の世界の春田創一の所へ行くことになる。本人が行くわけじゃなくて、望みとか想いとか、そういったものが別の世界へ引き継がれていってるような…。個人的にはそう考えると新作発表からのモヤモヤが一気にすっきりしたわ。他の方が呟いてたのがヒントになったんだけど。
もしこれが『おっさんずラブの本来の世界観』であるとしたら、視聴者ほとんど理解できないだろ…。いやいや、公式も説明してくれなきゃ、世間からの印象悪くなるだけだし…。連ドラからのファンにとっては牧君の存在が大きくなりすぎて、本来の世界観を邪魔しちゃってるんだな…。遣都君が続編に難色っていうのって、もしかしてこういうこと気にしてたのかな…?
劇場版は『春田と牧の物語』と思って見てるファンが多いと思うから、なんか中途半端だし別れで終わってこれで完結なの?って感じする。ところが『黒澤武蔵の物語』として見ると、記憶喪失によりはるぽんに新しく恋をして、離婚した蝶子さんには新しく相手ができて、自分は武川さんからアタックされて。本社のプロジェクトリーダーの話を春田さんは断ったんですよね。受けるなら牧君と同じ職場に行くことになるんだけど(この時点ではシンガポール行きは決めてないし、春田さんが本社に異動するならシンガポールは行かなかったかもしれない)、それを断って部長の所に残った。『黒澤武蔵の春田創一への恋心』でできている世界だとすると、他の相手と結ばれる姿にはやっぱりちょっと嫉妬もしちゃってて、それで春牧は別れのラストシーンで終わってるのかもって思うとすごく納得する。
部長目線で見たらいいことだらけなんだけど!?あれあれ?何だこれ!?「劇場版できっちり終わらせる」っていうのは『黒澤武蔵の物語』のことのような気がする。ドラマもそうなんだけど、この作品とても特殊で、『誰の目線で見るか』『誰を主人公にするか』で全く見え方変わるんですよ。映像は1つで変わらないんですけどね。目眩や頭痛のする方もいるかと思うので無理はせず…。
現状公式が明かしているものではないので、法則性で物を言いますね。単発版→連ドラ版だけでははっきり言える状態ではなかったですが、インザスカイが加わって、今の所これで合ってそうな…?
『その世界で実現しなかった望みが次の世界に引き継がれる』っていうのは、春田さんもあるみたいですね。単発版の中のあるセリフが、天空不動産編に繋がっているんですよ。そして劇場版→インザスカイ。連ドラ・劇場版共に、春田さんは牧君に「ずっと一緒にいたい」って言うんですが、これでしょうね。そもそもこの「ずっと一緒にいたい」の解釈って2通りありますよね…。
・一緒に暮らしたり同じ職場だったり、距離的に側にいる。上海行きをやめて東京に残るものと思ったので、ドラマの終わり方に「えっ!?」って思った。牧君もこっちの解釈だったのでは?
・将来的にずっと。現在暮らす距離は離れても良い。
私の感覚だと前者なんですけど、ドラマの終わり方だと春田さんの感覚って後者ですよね。だから牧君も春田さんの感覚を後者の意味として受け取ってシンガポールへ行くような気がするんですが、帰国後の春田さんって前者のような言動がありますね。この人、自分は牧君置いて海外行くことは平気でするのに、牧君が自分から離れる(特に他の男が絡む)と嫌がるんですよね。
嫉妬の感情を認めて、牧君が行くと言うなら夢を応援して前向きに送り出す。だけど本当は一緒にいたいし行ってほしくないし、その感情が引き継がれてインザスカイのCA春田と空を飛ぶような…。その世界に牧君がいるわけではないんだけど。あと、まさかとは思うけど、CAさんとの合コンできなかったせいもあるの…?ファンから見たらひどいタイミングでひどい設定の新作であるような気がしますが、すぐにでも牧君に会いたいんだなって思うと、むしろ適切な気がしてきた…。牧君がシンガポール行って日本にいないのを、1本別の世界を挟むことで表現してる…?牧君がいない状態で牧君に会いたいっていう春田さんの感情を、そっくりそのまま私達ファンにリンクさせてる?だとしたらすごい表現力だな。
新作キャストさん達がとばっちり受けてる感半端無いけど、向こうは向こうでもちろん本気での作品を作ってくると思うし、新しいファンも付くと思う。ただし今までの春田創一と牧凌太のいる物語と世界を愛していた我々ファンからすると、裏切られた気持ち強いと思うのよ。『牧凌太が主人公のおっさんずラブ(今までのサブストーリーだった武→牧←春の方)』が来るって信じて待ってた私としても愕然としたもの。1度武川さんとの過去の話に戻りつつ、牧編でなら劇場版のその後も可能でしょうね多分。春田創一と牧凌太、2人の主人公による二部構成で完成するものだと思ってる。劇場版がなんか中途半端なのはそのせい。1つ前の記事で詳しく書いてますが、ドラマ全7話をすっげえ細かく見ていっただけです。武川さんと牧君が元カレなんじゃないかって3話放送前に予想してたので、4・5話辺りの印象強くて、牧君が中央に立って両サイドに武川さんと春田さんっていうイメージなんですよね。武川さんのスピンオフ希望の声も結構あるみたいですし、実はサブストーリーだったそっちの方が好きだって人も潜在的にはある程度いると思う。4話で1度部長を退場させて、そっちの話に切り替わってますからね。まあ、遣都君が本当に嫌なら、無理強いはしたくないけど、ファンとして本音を言えば超見たい。
『その世界で実現しなかった望みが次の世界へ引き継がれる』
としたら、我々ファンの多くが今抱えてる感情や望みって何よ。あくまで法則性からのものなので、本当に実現するかとか時期とか、そこまでは分からないけど、裏切られた気分でショック受けてる人達は気をしっかり持って。こういうのをあまり表に出してしまうと新作キャストさん達にも失礼になると思うし、広く声を上げることもできないんだけど。
というか、牧君いないなら見なくてもいいかなって思ってたんだよ。こういう形でそれぞれの世界が繋がってるとしたら、天空不動産編から引き継がれる部分や、インザスカイから次へのヒントになる部分もあるわけでしょ?それ、ちゃんと見ておかないといけないやつじゃ…。やられた、まんまと乗せられてしまった…!
昨日・一昨日と拍手1件ずつありがとうございました!