まとめてー。
個人的な感想なので気にせずに。
「真実の行方」
法廷サスペンスもの。リチャード・ギア主演。
●よくあるパターン。
●しかしこのパターンならもっと面白いものがある。ショーン・コネリー主演の「理由」など。というか面白く出来たはず。
●途中までしっかり期待を持たせる内容だっただけに、詰めが甘い。
「硫黄島からの手紙」
クリント・イーストウッド監督、硫黄島二部作の日本視点。渡辺謙主演。
●良作。初めは日本人を描ききれるのかと不安になったが、段々と戦時中の日本人「らしさ」が見えた。登場人物個々の心理描写が丁寧。
●が、ちょっとエグさが足りない。だから皆が「良い人」でしかない。映像にエグみはあるのですが。
●ついでに細かいことを言うと、昔の日本人、あそこまで早口じゃないだろ。囁くような声でまくしたてる場面なんぞ、何言っとるかわかりません。
●ストーリーにもう一押し欲しい。
●テーマ曲のタイミングが絶妙。ここぞという時に流れて涙を誘う。それで上手くまとめて感動をくれる。音楽の勝利。
「どろろ」
手塚治虫原作。妻夫木聡、柴咲コウ主演。
●戦闘ダメダメ。無理にワイヤーアクションしなくても。腰引けてますよ。
●CGが微妙。
●心理描写は○。百鬼丸とどろろの関係の変化がわかりやすい。
●総じて「わざわざ映画にしなくても」と思う出来。ドラマでいいんじゃねと。
「マリー・アントワネット」
キルスティン・ダンスト主演、ソフィア・コッポラ監督
●マリーアントワネットというと大概、その贅沢三昧と市民生活の困窮を対比させて皮肉った作品になりがちかなと思うのですが、これはそうじゃない。マリーアントワネットを一人の女性として描ききりました。
●王妃である前に一人の人間。そして彼女も旦那も本当に幼かったんですねと。
●マリーアントワネットの半生を激動として描くのではなく、ただ一人の女性を追っていったような感。
●だから彼女の贅沢三昧に怒りや何かを覚えるよりも、彼女がそこに逃げ込まざるを得なかった状況に悲しさを覚える。
●衣装、小物、食事、お菓子、背景などなど……全てがきらびやかで可愛らしい。
●題名から「歴史モノ」と敬遠する必要はない。「歴史」は一つの背景にすぎず、マリーアントワネット自身の生き方をポップに可愛らしく、そして少しの悲しさを以て映画にした。面白い。
「カーズ」
ディズニーとピクサー社製作のCGアニメ
●王道ストーリー。
●車たちの表情や動きが非常に豊か。車が人のように生きる世界というファンタジーな設定に現実味が生まれる。活き活きとして、見ていて楽しい。
●何も考えないで見て、涙するのに最適。アニメと思って高をくくるなかれ。
●ちなみに主人公(車)のボディに描いてある「95」の数字。これはピクサー社の名を有名にする切っ掛けになった「トイ・ストーリー」の公開年だそうです。
こんな感じで。多分、感想は書いてないと思うのですが。
他にも観てた気はしますが、忘れてしまったので割愛。
2007年は沢山観ましたなあ。30本は観たのかなと……?
来年も沢山観たいと思います。