僕は、早くこの町を出なければならない。
小学校に上がる少し前、この町に引っ越してきた。
それからもう、二十年が経った。
この町には、たくさんの思い出がある。
良かったことも、そうでもなかったことも。
それらが、懐かしいと同時に、苦しい。
僕は、早くこの町を出なければならない。
もうそろそろ、自分の足で歩かなければ。
親元を出て、一人で生きていかなければ。
いつまでも、親が生きているわけはないのだから。
いつかは、必ず独りになる日がくるのだから。
僕は、早くこの町を出なければならない。
ああ、だけど怖いな。
一人で生きるって、どうしたらいいんだ?
ああ、誰か隣にいてくれないかな。
本当に独りぼっちは、耐えられないんだ。
僕は、早くこの町を出なければならない。
いつか、大切な誰かを連れて帰れるように。
いつか、ここが僕の故郷だよって、言えるように。
いつか、小さい手を握って、散歩できるように。
いつか、この町を愛せるように。
僕は、早くこの町を出なければならない。
私は、愛に狂っていた。
あの人に対して、私の愛は燃え盛る炎のようであった。
それは、あの人と、私自身を燃やして焦がして、焼き尽くした。
明らかに燃えすぎていた。
暖炉のような温もりを望んでいたのに、気づいた時には、その炎を抑えられなくなっていた。
私は、とんでもない間違いをしでかしたのだ。
その愛は、素直ではなかった。
その愛は、臆病と自分勝手。
その愛は、結局、愛ではなかった。
あの人を本当に大切にしたいなら、私はあの人と一緒にいない方が良いのだろう。
答えが出ている問いを、何度も繰り返す。
それでも、繋がりを残したいのなら、関係性を変えるべきだろう。
「友だち」という選択肢を、ぎりぎりで消さないでいる。
だけど、私はやっぱり間違ってしまった。
もう、二度と話してくれないだろうなぁ。
結局、自分の望む答えを、引き出そうとしてしまったもの。
ごめんね、もういいよ。私は、諦めるよ。
そう言ってしまえれば、本当に諦められたかもしれないのに。
焼け焦げた私の恋の死体。
燻っていた火も、もう消えかけている。
燃え上がることは、二度とない。
後に残ったのは、虚ろな残骸。
それを見下ろして、私は苦笑する。
…馬鹿だなぁ。
好きなままでいたいんだろうけどさ、「好き」の形は、変えられるだろ?
「1人の友として」を選択肢しようとしたことも、あっただろう?
本当に、馬鹿だなぁ。
9月から、新しい職に就きます。フリーターから契約社員になる坂本です。こんにちは。
今度の職場については、あまり公表するつもりもないのですが、久方ぶりの電車通勤になるので、今からドキドキしてます。はー、同僚が良い人たちだと、良いなー。
そんなわけで、今のバイト先とも話し合い、少しずつ、変わる日常でございます。
目下の悩みは、既にチケットを買ってしまったLinked Horizonのコンサートに、無事に休みが取れるか、分からないことです。まぁ、最初は一般スタッフだし、大丈夫、だよね?
あ、あと、テキレボか。休み…もぎ取らなきゃ。だって、サークル申し込みしたの、私だし。
そんな感じで、今日もなんとか生きております。ひとまず、近況というか、ご報告でした!
それでは、また。