ぼくらの鼓動は全てを塗り替えてく

縫いぐるみと子猫(または子犬)がセットでほしいです

なにあのコンビマジ最強

History

 

 ひどく無機質な目をした、少年だった。
 少女は一瞬驚き、動きをとめた。しかし、彼は動かない。

 彼女は迷った後、彼もまた自分と同じものかと勝手に納得し、自身を再びケーブルで仮想端末に繋ぎなおす。

彼女らがいるのは、とある電脳空間の一部。

 少女の形式上の網膜―否、電脳空間上の網膜、いわゆる脳内に描かれるもの―が映し出している光景は、白い空間の中で自分を見返す少年の姿。

少女は自身にプログラミングされた事柄を実行しながら、少年を見つめる。メッセージを送るべきか。それとも、万が一攻撃を加えてくる事を考えて、ウィルス用のプロテクターを張るべきか。

しかしそれは電脳世界にいる少女ではなく現実世界にいる少女の主人が決めることであると、思い少女は思考を中断させ自分に課せられたことのみを黙々と実行する。

少年もまた、少女を見ていた。初めて自らの世界に現れた他人を。

彼は何のために自分がそこに存在するということを理解できなかった。できないように、造られていた。

しかし、その他のことを知る手段は他の誰よりも持っていた。持ちすぎているくらいには、そのための術を知っていた。

彼は自らのケーブルをとある特殊仮想端末につなぎ、データベースにアクセスした。目の前の彼女がどのようなものか探るために。

ずぷり、と真っ白な空間が不意に奇妙なコードによって支配される。少女は驚いて少年のほうを見た。しかし彼は彼女のほうを見ようともせず、ただ端末に繋いだケーブルごしに口をうごかしている。奇妙なコードはその速度をましながら侵食をつづけていく。コードは文字列になって奇妙な程に真っ白な空間を少女ごとただ黒く灰色に染めていく。

そしてそれは少女にプログラムされた動きを一時的に停止させた。がくり、と少女が膝をつく。その瞳が光をなくし、行き場をなくしたケーブルがざんざんばらばらりと床に散らばる。しかしそれすらもまた、奇妙なコードに侵食されていく。まるで古い城を覆う茨のように。コードは全てを飲み込み、侵食し、塗りつぶす。少年以外の、全てを。

数十秒たち、やがてコードは奇妙な文字列からある程度理解可能な言語列へと変化していた。しかし、それは常人には完全には理解できない類のものであり、理解しているのは一人少年のみ。彼のその無機質な瞳はそれを読み取るかのように、視線を文字列に注ぐ。

彼が呟く言葉は、誰にも伝わらない。伝えられない。

彼の言葉は古い。

「…ボクは」

ぽつり、少年が呟く。ケーブルの絡まった室内で。誰に聞こえることもなく。

「いったい、誰だったんだろう…?」

その言葉は、コードの海に沈んで、消えた。

 

 

仮想世界の歴史の端

more..!

いつものように家路に向かう

心地よい疲れは嫌いじゃないです
よく寝れるしね!

しかしこれも最後の晴舞台だったけど、満足

参加したどちらでも、充実感は得られたし
なにより楽しかった!

後輩諸君や同年には迷惑ばかりかけた役に立たないお兄さんだったけど(笑
みんなありがとう!大好きだ!

その日の空の色哀しい程に赤く

あー…
眠い…

とりあえず今日は読み聞かせもあることだし、頑張りますか

風に乗り羽ばたきたい大空

お腹がいっぱい

そして疲れた

今日はやたら走り回った気がするよー
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プロフィール
竜さんのプロフィール
誕生日 8月17日
系 統 普通系
職 業 夢追人
血液型 A型