甘すぎる果実

汚れた剣

抱えてはただ涙を流す

また、君を守れなかった

いつまで繰り返せば終わるんだ？

大切なものを守るため

この身を赤く染め

手を血に染め

幾つもの断末魔の叫びを浴びて

助けたかった

なぁ

いつまで繰り返す？

いつも君を守れなくて

いつも無力を呪う俺は

いつまで生きているつもりだ

君を殺す世界に・・・

ふいに、熱みが貫いた


赤すぎる地を這いずり回る

ああ、もうすぐ


もうすぐ、君の処へ

イケルンダネ…

踊って

歌って

笑って

デモ



いつかは使い捨てにサレル



私は壊れた狂った《お人形》


だけど今も歌っているの


だってそこに《ご主人様》がいらっしゃる


私の歌を聞いてくれる


私を拾ったお優しい《ご主人様》


もう何年も動かない《ご主人様》


白い肌を覗かせた《ご主人様》


私は貴方の為に歌い踊り笑いましょう

君が、きえた


言葉にすると、こんなにも短い


雨が降った


その日に、君は消えてしまった


消えた


なぁ、ドウシテ


きえたんだ


夢が終わるように


霧が晴れるように


君が、きえてしまったんだ


僕も、一緒にきえたかったのに

もしも　僕がいなくなったとして

君が生きていたとしたら

どうか僕の事は

忘れてください



つまらない人間であったと

思い出してくれれば

唯　僕はそれだけで充分なのです



いつまでも覚えていて

とはいいません



仮面を被って生きていた僕を

真実が分からない僕を

つまらない人間だと笑っていてくれれば

僕はそれだけでいいのです



臆病で愚かな僕を

どうか

笑ってください・・・