8月に読んだ本

・鳥類学者 無謀にも恐竜を語る 川上和人
・世界の独裁者 現代最凶の20人 六辻彰二

恐竜の本は、確かおばあちゃんが去年の誕生日になぜか買ってきてくれたやつ。私が恐竜好きなのを覚えててくれたらしい。ツイッターでも恐竜関係の人が宣伝してて気になってた。まぁ、去年の話だけど…。

恐竜の色とか、繁殖期の行動とか、鳥の特徴と照らし合わせて考察したり妄想したり。さすが鳥類学者、説得力あって、こちらも妄想が捗る。
ヨクナシヨクリュウとか、めっちゃ斬新で笑ってしまったけど、確かにいそう。いやでもこんなのいたら恐いよ…。

飛べるダチョウがいるとか、カツオドリという鳥は嘴に歯があるとか、そもそも翼竜のこととか、恐鳥類のこととか、この本で初めて知った。翼竜の本くれー。全然分からない…。

この本読み終わったら貸して、っておばあちゃんに言われてたけど、恐竜知識ゼロの人にとっては難しいと思うなぁ。図鑑を傍らに置きながらをオススメする。ただ、おばあちゃんにはそれも難しいと思うが…。

「世界の独裁者」は、そのタイトル通り、世界には北朝鮮レベルかそれ以上にヤバい国がまだまだたくさん存在している、という本。

サブタイトルに現代最凶の20人とあるけど、2011年の本なので、アウンサンスーチーがまだ軟禁状態で、金正日が現役で、プーチン大統領も首相だった頃の本。だけど今のニュースと繋がるので、全然古い内容というわけではない。

これ読んで、アフリカのニュースにめちゃくちゃ興味出てきた。ニュースで、日本がエチオピアに対しての民主化支援で35億円無償提供したニュースも、今までは完全スルーだったけど、今日は(エリトリアどうなるんだろう)って思ったし…アウンサンスーチーへのガッカリ度が増したし…プーチン大統領がもっと恐ろしくなった。犬&プーチン大統領のカレンダー思い付いたロシア人さん有能すぎる。

アフリカの地図をこんなにまじまじと眺めた日々も人生初だわ。

この中であえて一番ヤバいと思ったのは、赤道ギニアのンゲマ大統領かな…。ぶっちぎりというか、異色のヤバさだ。

なのに全くニュースにならなくて、どこの国からも突っ込まれないのは、世界屈指の石油産出国だから…。何の制裁も受けない分、北朝鮮よりタチ悪い。

ヨーロッパではアフリカからの移民受け入れで大荒れに荒れているようだけど、そもそも移民の人達の元いた国が安定しない限り、なんの解決にもならない…。

あとがきにあった文。

およそ20年前、著者が学生時代に教わったのは、「善悪の二分法で国際政治を見るな」ということであった。

特定の個人や勢力を「悪玉」と捉えることは、非常に分かりやすい視点を提供する一方、過度の単純化が事実をかえってみえにくくし、対立を加熱させる危険性をも孕んでいる。

「テロとの戦い」において、各国に「我々の敵か、味方か」という二者択一を迫ったジョージ・ブッシュは、「アメリカは悪魔」という主張を繰り広げたウサマ・ビンラディンと、この点で同じである。

…ということは、今日この頃反日反米路線を主張するあの国、いやあの大統領の目的って…。

このまま行くと日本のニュースも、芸能界のゴシップではまかないきれないくらい、国際関係の話題にまみれていくと思うけど、一体どんなふうにまみれていくのか…。

ああ、世界史の知識欲しい。

ただこの本、参考文献ひとつも載ってなかったけど大丈夫なんだろうか。この方が、どこからニュース仕入れてるんだろう。ロシアはともかく、赤道ギニアやスワジランド(エスワティニ王国)のニュースなんて…。