特別展 驚異と怪異@国立民族学博物館

大阪の国立民族学博物館へ、特別展 驚異と怪異 想像界の生きものたち を見に行ってきた。

世界中の神話・伝説の生物や妖怪に関する物が、祭祀用の仮面や衣装から、河童や人魚のミイラや、龍の頭骨や、ファイナルファンタジーの資料用粘土細工まで、何でもかんでも展示されている。

人魚のミイラは、上半身は猿、下半身は魚の干物を上手いことくっつけて作られている。X線写真には、芯に針金のようなものが使われている。が、江戸時代の当時は、ありがたがられて多数、出島から海外へ販売されてったそうな。

龍の頭骨は、ウマっぽい頭骨に鹿の角を足しているように見えた。そしてイルカの頭は天狗の頭蓋骨、サメの歯が天狗の爪として信じれていたらしい。

ここでまさかの、幻想生物繋がりで、ヤン・シュヴァンクマイエルの版画をお目にかかることができるとは思わなかった。

浮世絵の特徴をかなり掴んでいるようで、かつコラージュの違和感が余計に不気味さを増しているような。

すげーもん見たーー。

そして常設展示が広すぎる。

個人的に、ザンビアの「ニャウ・ヨレンバ」という、死者の魂のための祭りの映像が良かった。
(テンション高めの)歌や踊りで死者の魂は慰められ、安心して死後の世界に行けるという。こういうの、日本にも少しはあっても良いのになぁ、と思う。




メシウマ展開再び

業務用のLINEで昨日やりあった年上社員が、深夜に自転車事故起こして全身痛くて、動けないから休みます、とのたまったらしい。

先日は目の具合悪くて眼科行きたいからって、早退して会議も出なかったくせに、全然安静にしてなくて目どころか全身負傷とか、クッッッソワロタ。

お前のことだから、どうせ飲酒運転か無灯火か。ってか目の具合悪いのに深夜に自転車飛ばすかね??
お前のそういう地頭の悪さが本当に嫌いなんだけど。もしかして気を遣って、私のご飯が美味しくなるようなネタを、体を張って提供してくれたってことかな?本当に、本当に!!ありがとうございます!!!!

TRUBERBROOK

ニンテンドースイッチのゲーム、TRUBERBROOKをやった。

どちらかというとあんまり面白くなかったけど、映像は好きだったなぁ。フルCGではなく、ミニチュアモデルの実写らしい。付録のブックレットも可愛くて。ストーリーはよー分からんかったけど、とにかく作り手の愛情と熱意はガンガン伝わってきた

これ2周目から選択肢増えたり、エンディング変わったりすんのかなぁ。
恋愛シミュレーションゲームなら2周目からが本番だけども。

10月に読んだ本

10月に読んだ本

晩鐘(上)(下) 佐藤愛子
milsil 2018年第5号

milsilは、国立科学博物館の出している雑誌。いつ買ったのかも覚えてないし、ずっと放置してた本だけど、何気なく手に取ったら、「インタビュー スマホや電気自動車に欠かせない、リチウムイオン二次電池を発明 旭化成株式会社名誉フェロー 吉野彰」とあったので、ようやっと読んだ。

小難しくてよく分からんかったが、リチウムイオン電池は90年代前半には既に発売されてたけれども、最初からロングセラーだったワケではない、ということは分かった。だって、初代ゲームボーイだって、リチウムイオン電池じゃなくて、ただの乾電池で動いてたんだもんなぁ…。

あと、ツイッターのトレンドで、パリ動物園で「脳がないのに学習する、性別が720種類ある生命体」としてモジホコリが公開された、と紹介されてたけど、そのモジホコリについての記事もあった。粘菌…興味深いぜ…。

もしもリチウムイオン電池が今でも無かったら、ガラケーもスマホも乾電池タイプのままだったりして…。

晩鐘は、おばあちゃんから半強制的に貸し付けられた小説。
私はそもそも恋愛ものとか結婚育児生活ものなんて全く興味ない。BL以外は。

恋愛小説なんて、病弱ヒロインが死ぬし、結婚育児生活の小説なんて、旦那ガー子どもガー仕事ガーの愚痴ばっかで、最終的には社会ガー政府ガー日本ガーで終わる。

「社会問題への無関心」=「お前への無関心」、ではないからな。そこんとこ線引きできてなさそうな奴が多すぎる。特に、独身・毒舌・バブルが三拍子揃ってるライター。お前の生活がギリギリなのは社会のせいだけでなく、お前の技量の限界ゆえでもあるでしょう。

晩鐘も結婚生活系で、半強制的に貸し付けられたんじゃなけりゃ、絶対読まない種類の小説だけど、思ってたよりそういう系とはちょっと違ってたから良かったわ。

上巻は、厨二病ならぬ大二病こじらせた主要人物たちがもう、痛々しいやら懐かしいやら…。

「オレは世の中にデカいことをやってやるぜ!何かを!」
「〇〇さんカッケー!」
的なノリが!!

いやしかし、よく考えたらこの人物たちリアル大学生じゃなくて、アラサーだったわ……。

時代設定が戦後数年後ってことになってるけど、本当に当時の若者もこんな感じだったの?全然現代とノリ一緒じゃないか。
とはいえ、10代だった戦時中に味わえなかった自由と青春を、20代後半になってやっと満喫できた、ということらしい。

そんな感じの上巻からの下巻。
大二病をこじらせた勢いで会社を立ち上げ、その会社が上手くいくはずもなくブラック化、ブラックから立ち直れずハイパーブラック化、登場人物ほぼ全員悲惨な状態。もう辛かったわ…。

この小説、今読むのとおばさん、おばあさんになってから読むのとではだいぶ感想変わるんだろうけど、今の段階で言えるのは、主人公の元夫みたいな人とは絶対に関わり合いたくないし、関わり合ったとしても、モノ・カネの貸し借りをしたくないということ!!

この人物は、作者の本物の、実在の元夫だったらしいが、一体どういう思考回路をしているのか?作者もわからずじまいみたいだし、むしろ作者も理解できてないのに自分が一発で理解できてしまったら、自分もダメ人間てことになってしまうけど。本当に大二病こじらせた、そのまんまの思考回路だったとか?

時々引用されていた、古典の海外文学の主人公みたいに、生まれつき身体の不自由な自分でも、貧乏や孤独や困難を、笑顔を絶やさず前向きに、がむしゃらに耐えてさえいれば、いつか報われて幸せなシンデレラボーイになれるとでも、本気で信じ込んでいたのでは?とさえ思う。だから、あえて貧乏になりに行ってた?とか。シンデレラは決して貧乏になりに行ってたワケではないけど。

そして主人公の、「長生きするのがめでたいなんて、何も知らない人が言うことだ」とか、長生きとは、だんだん一人取り残されていくということだとか。あれ?長生きしてる人がこんな風に言うんだったら、この先私も生きてても何も良いこと無いってこと?健康とは?とか思ってしまったよね。

まぁ、少なくとも今は、周りに迷惑かけたくないので…。

あとは、作者のあとがきよ。「かつて私が北海道のアイヌ民族の怨念が渦巻いている岡に家を建てたのが元で、さまざまな超常現象に見舞われて右往左往〜」とあったのが、私のイライラポイントを押さえたな。

どこかは知らんが、そりゃ北海道のそんなクソ寒いド田舎に家建てたら、お前の出身地の大阪と違って、不思議な自然現象のひとつやふたつくらい起きるやろ。だ、か、ら!大阪の常識が日本全国通用すると思うなっつーの!!大阪人の悪い癖やぞ。

この作者、元祖毒舌系女性作家として、大昔から人気らしいしから、アイヌ民族の怨念というより、あなたの毒舌に斬られたダメ男&ダメ女たちの怨念じゃね?
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