・世界の危険思想 悪いやつらの頭の中/丸山ゴンザレス
・生き物の死にざま/稲垣栄洋
・鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。/川上和人
・インコのびのび〜オカメインコ・セキセイインコのオーストラリア野生生活/岡本勇太
・総統の子ら/皆川博子

世界の危険思想
題名だけ見るとセンシティブすぎるが、ジャーナリストの著者の、世界の危険地域を取材してきた記録…のようなもの。

10月くらいから読み始めて、しばらく放置していた。理解力はだいたい戻っているような気がする。あんまり集中できてるようなできてないような、という感じではあるけど。

危険思想者や凶悪犯罪者は、一部の特殊な人がなるもの…ではなくて、誰でもそうなる可能性がある。
何かトラブルや悩みに直面した時、いつもすぐ人のせいにしてしまう人、自分を責めて殻に閉じこもってしまう人、どんな些細なことでも絶対に許さない人こそ、危険な行動をしてしまいがち。危険思想の持ち主は、悪気がなくても、際限なく自分の感情を押し付ける権利があると錯覚している人。だからこそ、悩んだ時は自分を変えるため、成功するための行動をするべき。スラムでも紛争地帯でも、強く生きている人は、自分を変えるための行動をしてきたのだから。

全くもってその通りだわ…。裏社会ジャーナリストの人に言われると、説得力すごい。

クレイジージャーニー終わっちゃったから、この人の本買うか、YouTubeのチャンネル見るしかないんだよなぁ。YouTubeの西成シリーズ面白かった。

生き物の死にざま
動物番組や本で、変わった生態や可愛い姿、獰猛な姿が紹介されているけれど、生涯最期の様子について取り上げられることはあんまりないと思う。
年を取った雄ライオンや女王アリ、ハチやネズミの社会の掟、食用の鶏、飼えなくなって動物愛護センターに連れていかれた犬…。

今の日本は、赤ちゃんよりもペットの数の方が多いらしい。
けれどもイヌネコの年間殺処分数は5万頭とのこと。
動物カワイイの現実…。
暴力表現規制とか、愛知トリエンナーレのあの問題とか色々あるけど…これじゃあ一体何が残酷で何が教育的なのか。ほんと歪だよなぁと。

鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。
鳥の雑学と、なぜか洋画ネタと70〜80年代アニメネタに詳しくなれる本。

インコのびのび
野生インコがひたすら可愛い写真集。

総統の子ら
ナチスの親衛隊の軍人と、親衛隊候補生が主人公。将来絶対に安定した生活が約束され、ドイツはこれからもずっと繁栄する…はずだった人々の話。
アンネの日記関連の本を、小学生の時に読んだ以来だったから、実態なんか全然知らなかった。ユダヤ人を迫害したのはドイツ人だけだと思ってた。元々ありとあらゆる民族同士の確執がえげつなかった中で、あの頃ユダヤ人は最下層民扱いされ、戦後はドイツ人が全く同じ目に遭わされ、ヒトラーは生まれも育ちもドイツだと思い込んでたけど…オーストリア出身だったのね…。


あらすじに惹かれて本屋に問い合わせたら絶版になってて、仕方ないから、アマゾンの中古で買ったやつだよ。定価の倍の値段した。けどこれ、絶版にするのもったいないよ。