ルーブル展 ムンク展 ルーベンス展

12月20日
大阪市立美術館のルーブル展

・紀元前2000年前なんていうエジプトの像が、なんでこんな綺麗な状態で残ってるんだ??石像だから…?

・高校では世界史専攻してなかたったけど、チラ聞きしたカラカラ帝という人物。石像では(個人的に)めちゃくちゃイケメンでした。

・てか身体の肉感?リアルさ?が日本画や仏像とは全然違う。なんで?露出度が違うから??

・名前を忘れてしまったけど、口テープで塞いだ、ブロンズの自画像が凄かった。うろ覚え解説文→「晩年は自邸にこもり、自分の身体を自らつねったり傷付けたりして、苦痛の表情の自画像を数多く製作した。そうすることで、長く患っていた病が完治すると信じていたためである」

・アンチンボルドの「春」「秋」。「のちのシュールレアリズム作家に多大な影響を与えた」だけに、強烈なインパクトだった。だってこの植物や果物が枯れ果てた時どうなるのか…。つい想像してしまった。

12月27日
いざ上野へ、美術展2件はしごしてきた。東京都美術館のチーズケーキはうまい。

ムンク展/東京都美術館

「叫び」や「思春期」ぐらいしか知らなかったので、直感のまま描いてる人のイメージを勝手に持っていたけれど。色んな肖像画を見て、それだけでは無いことがようやく分かりました。

不安、叫び、絶望…3つ並んで、ただでさえ薄暗い会場が、そこだけより一層異様な空間に…。横の「赤い蔦の家」もなかなか恐ろしい作品。

子ども部屋に飾る依頼で描いた絵もよ。どうしてそうなる?子ども泣くんじゃ?

だけども、「不安」を見た小学校低学年男子が、「すげー!ww鼻の穴まで丸見えー!ww」と笑っていたので、案外そんな感じで受け入れてたのかも?∧作者の意志と違うけど。

一方、晩年のリンゴの樹の絵や、星月夜の可愛らしさと来たら…!

「幻影」を見ていて個人的に気付いたこと。
白鳥の水に映った姿は白鳥だが、人間(生首)の水に映った姿は、緑色の影だか塊。
人間だけは、見えてる姿が全てじゃないし、その人の本当の姿じゃない。

ルーブル展で「マラーの死」を見てきたばかりだったので、めちゃタイムリーな展示だった。マラーの死と違って、ムンクは筆も紙も持ってないように見えた。
余程精神的に、追い詰められてたんですかね…。

「クピドとプシュケ」も好きになった。

このムンク展、ちびっこのみ模写オッケーだったみたいで、模写してる子どもたちがチラホラ。(砂鉄でお絵かきできるボードを借りれる)
ムンクの実物みながら模写って、めっちゃ豪華すぎる。しかもみんな上手い。

・ルーベンス展/国立西洋美術館

つい数年前に、世界遺産に登録された美術館。私は建築のことはさっぱり分からん。世界遺産のくせに、赤ちゃんのオムツ台がなぜ廊下?ベビールームないの??せめて男女各トイレに置けよ。一応先進国なのに恥ずかしくないのか??

とにかく、ここを世界遺産に認定した委員会方は、おうちの家事をロクにできず、家族と全く関われないくらい、多忙な方々だったんだなと思いました。

それと別でルーベンス展。
宗教画の小難しいイメージだったが、意外と変態的な絵がたくさんあったように思った。注文主のオーダーがあるから作ったとはいえ、一体どこまでがオーダーの範囲でどこからがオリジナル案なのか…?

「法悦のマグダラのマリア」の、左側の天使が超絶イケメンでした。

てか、女性のポロリやギリギリショットが多いのは何でなん?現代と違って、そういうツールがあんまり無いとなると、ちゃっかりかつ大胆に宗教画で、ってなったのかな?合法ロリならぬ合法ヱロ…。
あと、こういうの当時の貴婦人は、どういう気持ちで見てたんだろう…。

真筆かどうか分からない作品、というのもあったが、ルーベンスの真筆かどうか以上に、ドラゴンのデザインがとっても二重丸◎でした。

常設展も見た。
キリスト教徒でなく、世界史を習ってない自分には、殆ど何が何やらさっぱりでした。

ダフィット・デニールスJrの「聖アントニウスの誘惑」。宗教的な意味はさっぱりだが、悪魔がとにかく可愛い。

「ヘラクレスとオンファレ」…オンファレという人が可愛い。

ゴッホの「ばら」…超絶可愛い。なお隣はゴーギャンでした。


モネの睡蓮…モネコーナーが充実している。モネの絵初めてちゃんと見たけど、これは皆ハマるわけだ。納得…。

ロダンの「青銅時代」…思わず、いや人目に気付いても魅入ってしまう身体付き。もちろん男性像。隣のおじいさんもしげしげと眺めていた。気持ちは分かる。何よりここは上野だし。何の不思議もない。

義務教育の頃教科書に載ってた、ジョルジュ・ブラックのアレ…懐かしくはあったが特に何が良いのか分からなかった。解説文を見て、キュビズムがどういう画風なのか知ったくらい。

対象を色んな角度や距離から観察して、見えたものを同一平面上に描くというやつらしい。

アニメや漫画のキャラでこれやったら流行りそう。

常設展は殆ど写真撮影可だったと後で知る。悪魔ズの写真撮っとけば良かったー!




11月に読んだ本

11月に読んだ本

眠れないほど面白い古事記 由良弥生
女帝の古代史 吉村武彦

古事記は、日本の古い神話や、その神々の血を引く一族、すなわち大昔の歴代の天皇について書かれた伝記。だけども、天皇家や当時の勢力の権威付けのために作られたもの、という解釈が、現代では一般的とのこと。

まぁ確かに…享年130歳とか…。

なので虚実入り雑じってる可能性大、ということ。。

個人的に興味持ったのは神功皇后。これ実話だったら、少年漫画に登場してもおかしくない存在。とんでもないな…と思ったけど、邪馬台国の卑弥呼とエピソード丸かぶり疑惑とな……まじドンマイ。

高校の日本史の教科書の、さらに細かいバージョンを読んでるみたいだった。やはりこういう系は、写真やイラストがないと飽きる…。


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