ボーはおそれている

ミッドサマーの監督の新作が、水曜日のダウンタウンクロちゃん3時間スペシャルと聞いて見に行ってきた。

新卒1年目で何をやってもから回っていた頃を思い出した。
でもボーはそれが50年の人生ずっとだったんだな。
冒頭からして生まれた時からずっとから回ってた。
てかボーというネーミングセンスはどうなんだ。日本だとボーちゃんを連想するけど、英語ではどういう印象の名前なんだろ。

発達障害の啓発ポスターのモデルに我が子を使うとはこの母親どういう神経?と思ったがそういうことだったか。

愛情をかけたらかけた分だけ子が返してくれるとは限らない。子も大人も、愛情をかけたらかけた分だけ正しく優秀に育つわけではない。
にもかかわらず、何かあればすぐに愛情不足ではないか、教育が行き届いていないのでは、配慮不足では、と批判されるし、批判される側も立場変わればそう見てしまうから同じくそのように批判しがち。

あれはダメ、これもダメ、こういう時はこうしてね、でもこういう場合はこうだよ、と約束、ルールを何十個、何百個作っては破られ、間違えられ、そのたびに約束を破らない約束が増え、約束が倍になっていく。

互いに約束とルールでがんじがらめ、愛情不足という言葉の呪いにかけられ、自宅は防犯カメラで24時間録画の室内、全面ガラス張りで外から丸見えの家に。

しかし毎日何食ってたら、こんなストーリーを思いつくのだろうか。

あとあの屋根裏部屋には結局何があったのだろうか。とーちゃんはあのおっさんじゃなかったのか?かーちゃんの虐待部屋だったのか?それともかーちゃんのヒモ男調教部屋だったのか?

1月に読んだ本

変な絵/雨穴
変な家/雨穴
開かせていただき光栄です/皆川博子


開かせていただき光栄です は2回目。シリーズ3巻目(最終巻)が出たので。初見の時より切ねえな…。いくらなんでも超えてはならない一線を、超えてしまう奴がピンからキリまで?湧いて出るようでは、その社会の仕組みとして限界が来ている。


変な絵のほうはまぁまぁ面白かったが、変な家のほうはイマイチだったな。

依頼人親族同士の探り合いやら血縁がどうこう疑うよりも、施工業者と不動産屋がどう考えても一番怪しいのだが?だって不動産ミステリーだろ?なんで間取り図にベッドやらソファやら机やら椅子が載ってるねん。なんで坪面積が載ってないねん。
面積も幅も長さも縮尺も何も載ってないから、風呂釜とシングルベッドはぼぼ同じ大きさ、という図になってしまっている。これを「奇妙」とやらと言わず何を奇妙というのか?窓の数とか言ってる場合じゃない。そんな家を、世間一般の新婚家庭に購入を見据えて内見させる不動産屋、どう考えても何らかの犯罪に手を染めてるだろう。

不動産ミステリーって言っときながら不動産業も施工のことも全然触れてない。
前提の情報を伏せて謎解きさせるのは謎解きじゃねぇ、後出しジャンケンって言うんだよ。

読む前より読んだ後のほうが謎が深まるミステリーでしたわ。
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