10月に読んだ本

10月に読んだ本

デボン紀の生物 土屋健

デボン紀は、今から約4億1900万年前〜3億5900万年前の時代。

両生類になったのはイクチオステガだと思ってたけど、違ったのか…。アカントステガというやつの方らしい。いずれにせよどちらも可愛い。あと、イクチオステガって石炭紀ぐらいだと思い込んでた。

デボン紀も奇妙キテレツで珍妙な生物がいっぱいだった。

三葉虫の可愛さにようやく気が付いたよ。リチャード・フォーティさんの本に載ってたエルベノチレも登場してた。写真がカラーで分かりやすい!
ワリセロプス。ディクラヌルス。4億年前にして、21世紀を先取りした、厨ニ心を刺激するようなデザイン。
三葉虫図鑑誰か出してくれー。

そしてトリビアがまたひとつ。現在地球上に生息しているシーラカンスの正式名称は、『ラティメリア』。
…花の名前みたい。

テレビ番組『池の水全部抜く作戦』で悪名高い、外来魚のガーも、わりと古代魚に近いとか。しっかし、なんでこんなのが流行るかね?

9月に読んだ本

9月に読んだ本
アルモニカ・ディアボリカ 皆川博子
京都府レッドデータブック2015

アルモニア・ディアボリカは、『開かせていただき光栄です』の続編。
・エドとナイジェルも少しは出てくるやろうと思ってたけど…ヒィ…今となっては、ダニエル先生がひたすら可哀想(ToT)

・ネイサンがんばれ!もはやこうなっては、ネイサンも記者として頑張るしか…?それともポルノ小説家になるか…!?
病院に侵入するくだりは何回読んでもツボだった。良いキャラしてるわ…。

・途中で吐き気がするくらい、18世紀ロンドンの精神病院事情が、嫌というほどよく分かる。

・前作に引き続き、当時のロンドンの不衛生さと、シビアすぎるチップ事情にどんよりした。こういう世界の人達からしたら、日本人の『おもてなし』だとか、『神対応』だとか、『過労死』だとか、キチ…ktgaiみたいに見えるんだろうな…。

・最後超さわやかな感じで終わってるけど、アメリカの独立戦争ってイギリス負けるやん…。

京都府レッドデータブックは、京都府内の絶滅危惧種の生物の図鑑。

光合成をしないラン。時間帯によって色が変わる花『ホタルカズラ』。飛べないバッタ。地下水に住むゲンゴロウ。日本最大のオオクワガタと日本最小のマダラクワガタ。川で生活するモグラ。透明なカタツムリ。キノコに寄生するキノコ。

絶滅危惧どころか、絶滅寸前種という区分けもあるってことを初めて知った。

そして生物だけでなく、地形や自然現象も絶滅危惧種としてカウントして、保護していこうとしてるらしい。

例えば、歩くと音がなる砂浜の『鳴き砂』。(観光客やゴミのポイ捨てが増えすぎて、音が鳴らなくなっきている)
古生物の化石が出てくる地層。
知らないほうが幸せだった、天橋立の現状…などなど。

この豊富な内容で、1冊たったの1200円とは。

この本の影響で昆虫に興味持って昆虫展とか行ったし、名前は知ってるけど絶滅危惧種だってこ知らなかった生物のことも知れた。メダカとかツキノワグマとか、オオクワガタとか、まさかのセンブリとか。

ただ、生物はともかく、地質に関しては説明が雑すぎる。コノドントだの三畳紀だの、もうちょっと言葉の意味の説明を入れた方がいい…。なんで保存が必要なのか、古生物好きな人以外には、多分何一つ伝わらないのでは…?


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