ドルキマスシリーズ5作目にして、ようやくディートリヒの本音や素顔を見れた気がする。あと、ブルーノが戦死した後クラリアの養父になってたとか。それ知ってから過去のシリーズ読み返したら、二人が会話してるだけで、全部感動的なシーンに。

ドルキマス国王に復讐し、国をめちゃくちゃにすることだけが目的だったディートリヒが、亡くなった親友の娘(クラリア)の養父になることを承諾する…。

そして二人とも軍人として次々に功績を上げ、どんどん昇進し、ディートリヒはクーデターを起こし政権崩壊、そしてなんやかんやでクラリアも一緒になって次の政権も崩壊させ、窮地に陥るも、クラリアは「お父様の代からお世話になってるんだ、最後までついて行きますよ」と部下達に言われる。ディートリヒは敵の大将の目の前で「閣下を撃てません」と敵兵に言われる。

ディートリヒにもクラリアにも、ブルーノが関わっている。クラリアについて行ったオルゲン大尉にも。(なぜか今回ボイスなし。ガチャに登場しないから?もったいない。こんなに良いキャラなのに。)

一般市民の絶望する様を見たかったカミルと、復讐のためなら何でもやるディートリヒは、大して差は無かったのかもしれない。
ブルーノと出会った対シュネー戦では、シュネー国の市街地を焼き払い、ついでにディートリヒ的に無能認定した部下達や上司も焼き払った。
それが元帥になってからは、敵地での略奪行為を徹底的に禁止させるまでになった。

一体どういう心境の入れ替わり…。それは間違いなくブルーノとの出会いだろう。
クラリアの回想に(父は時々、若い将校を連れて帰って来た。「家庭の味を教えてやるんだ」と言っていた。それがディートリヒおじ様との出会いだった。)とあった。

ブルーノ、クラリア、エルナ、ローヴィ…。
「彼らの想いに応える術がない。だから国を出て行った。」

1作目で、ディートリヒは戦争狂、死にたがりと陰で呼ばれている、とあったし、ウィズと主人公の分析でも、死に場所を求めていて、だけど死ねない、そんな人なのではとあったけど、「戦争に居場所を求めたことなど一度もない」と、ようやく今作で明らかになった。全プレイヤーの誰にも理解できなかった、ディートリヒの頭の中のほんの一部が。

戦場は居場所じゃない。なぜならもう既にディートリヒの居場所は永遠に失なわれてしまったからな……。 強いて言えば、公私共に右腕的存在だった者と、共に居るはずだった場所……。

そしてローヴィの居場所もまた永遠に失なわれてしまった……。

ローヴィが第二のディートリヒ的存在にならないかとても心配だわ。

あとはジーク(cv梶裕貴)、フェリクス(cv木村昴)の出番をこれで終わりにしてはならない。彼の活躍するストーリーをもっとやろう。めちゃくちゃ良いキャラしている。これで終わりはもったいない。やろう。そして黒ウィズの世界でこの役者さん方の活躍するところももっと見たい。やろう。