アニメ・エルフェンリート全話見た感想

アニメ・エルフェンリートを全話見た。

ずっと前から気になってて、ようやく見た。
いやこのアニメは、これからも日本の伝説的アニメとして、ひっそり生き続けるべき作品。
現代で「大々的」に取り上げられると、アルティメットフェミニスト(=ミサンドリスト)がうるさそう。

リョナと全裸で当時話題・問題になって諸々規制されてたのを覚えてるけど、実際見てたらそれよりも、言葉の端々に表れるセクハラモラハラ、〇〇らしさ押し付け発言のほうがよほど過激だと思った。

映像がモザイク・差し替えで規制されても、セリフは差し替えられないということは、セクハラモラハラ、〇〇らしさ押し付けの差別は、当時も今も当たり前にあるということ。

「痛いのもお腹が空くのも我慢できるけど、寂しいのは耐えられないよ」とセリフにあるように、
それがこのアニメの指す「残虐行為」の本質なんだろうな。

セリフ少なめながら、背景画凝ってて考察が捗るから素晴らしい。
原作の結末気になるけど、アニメと比べると原作は作画もセリフのセンスもちょっとなぁ………。




10月に読んだ本

10月に読んだ本

・再生 角川ホラー文庫ベストセレクション/朝宮運河選
・家が呼ぶ 物件ホラー傑作選/朝宮運河選
・でえれえ、やっちもねえ/岩井志麻子

ベストアルバムって、名作揃いな上に新規開拓もお得な価格でできて好き。
音楽もホラー小説も、名作は時代を越えて面白い。
綾辻行人と澤村伊智気になってたけど、これで買い決定ですわ。ぼっけぇきょうてぇも読み直そう。

オリンピックで何かと話題のKADOKAWA。逮捕された会長には、「角川文庫発刊に際して」を牢屋で100億回再履修して頂きたい。

そして一人暮らしだった時に手を出せなかった、事故物件モノ。これを読むのが長年の夢だったー!
ちくま文庫は、ホラー系アンソロのラインナップがとにかく充実している。

小松左京の「くだんのはは」…なんと60年代の作品。何度でも言うけど名作は時代を越えて面白い。

幽霊マンション騒ぎ、思い出して懐かしい。
高橋克彦の「幽霊屋敷」…また一人、名人と名作を見つけてしまった…。この人の「幻少女」を探してるんだけど見つからない。ホラー作家と思いきや、時代小説がメインぽい。

そしてまたもや、皆川博子さんの作品(U Bu Me)が素晴らしかった。この、意味が分かると怖い話的な雰囲気がすごい好きなんだよなぁ。
一方的に痛メール送り付けられた挙げ句、最終的にちょっと怒られてるのなんでなん…理不尽…。

「良妻賢母」として「家に奉仕する女性」の社会問題を、めちゃくちゃグロテスクに表現した…ともとれるし、ウブメin事故物件の最悪のマトリョーシカともとれるし…。

平山夢明の「倅解体」はホラーというよりミステリーととった。カーチャンお見事!ナイス!スッキリ!で済まないんだよなぁ。これが日本の現実だから…。

そして、あのぼっけえ、きょうてえから十何年。待ってなかったけど待ってなかった、岡山怪談の新作本が来た。
表題作より、ラストのカユ・アピアピが好き。
政界のゴタゴタ、関東大震災、コレラ、またの名をコロリ。デマと噂話、無責任なマスコミ、女と女の見栄の張り合い、人の不幸が美味しい毎日…。

「昔は良かった」って、いつの昔のことですかね。今とそんな変わんなくない?
SAN値が……。
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