この2週間で5回も映画館に行った。チェコアニメ映画企画は、昨日で終わり。最後のプログラムは、最も楽しみにしていたヤン・シュヴァンクマイエル監督の「ルナシー(LUNACY)」。
画像にいるのは、名演だったオッサンです。

「精神病院が舞台の鬱映画」と聞いてワクワクする人は絶対見るべき。

そしてこれは精神医療のみならず、世界中の社会問題を比喩的に表現した何やらかんやらで、個人的にはこの精神病院はまるで母校の中学校のようで、檻の中が鶏と入れ替わったところは、先日の新生児出生数歴代最少のニュースを思い出した。

と言っても、小難しいと見せかけて、やっぱり頭からっぽで見て楽しい(?)映画だと思う。面白いシーンやツッコミどころも色々あった。

監督「この映画に芸術性はありません。芸術は既に死にました。」

冒頭で作者自身が登場して、内容を説明してから本編が始まるってのが、なんか二次創作みたいで、これいる?って思ったけど、後のシーンを思うとやっぱり必要だった。
観る人によっては怒りかねないし、上映する国によっては大炎上不可避…。いや、最後までちゃんと見れば、決してそれだけの内容ではないってことは分かるんだけど。

「人材育成」と「食肉管理」は似ている。

もう一度見たいけど、もう二度と見たくない。120分間ただひたすらぞっとする。(誉めてます)