映画「ヴァチカンのエクソシスト」を見てきた。
確かにこれは評判通り、ホラーというより、懐かしの陰陽師的なお化け屋敷系アドベンチャーで、怖いというよりドッキリ系で、最後スッキリという感じ。もちろん面白かった。

続編が早くも楽しみ。あるよなもちろん!?
相方は何の乗り物で来るのか。そもそも免許持ってるのか。自転車ぐらい乗れるのか。どっこい、ごついアメリカンで並走するのか。それともトヨタのランドクルーザーなのか。

PVだけ見て、ドラマの相棒のようにジジイが元気で最強なのかと思いきや、そうでもなく。宗教の教えと上司のことは信じるが教会の体制は信用しない主人公と、信仰心篤く向学心も高い一方で過去の悲しみが完全に癒えておらず、挑発に乗りやすい相方の戦いぶりを見てると、お化け屋敷系アドベンチャーと見えて意外にも、宗教とは、神とは何か、信仰とは何かというのを問うている気がしたな。

「この世に悪がないならなぜ教会が必要なのか」
「悪は幻覚で妄想だ」
「人が悪魔を否定する時、悪魔は喜ぶ」
悪魔vs聖職者で、自分vs自分なんだろうな。
弱さ、悪さを否定すればするほど、自分自身も否定することになる。
だから悪魔の存在さえも、この世界では許されている。そして、悪魔に魂を売るか売らないか、人は選択する自由がある。乗っ取られてしまった場合は、エクソシストが助けにくる。

映画「沈黙」を思い出した。
今回は、不運な母子家庭の回だったが、今後シリーズが続くならどんな依頼人が登場するか楽しみだ。「沈黙」のキチジローみたいな奴、「本当に助けが必要な人は、助けたいと思うような見た目や性格をしていない」を正に体現したような奴が現れた時、この二人ならどうするだろう。

…絶対続編あるよな!!??