平山夢明の「独白するユニバーサル横メルカトル」。
表題作と、無垢の祈りと、怪物のような顔の女と溶けた時計のような頭の男、が好きかな。

表題作は斬新だし、無垢…と怪物…は、ただただグロい鬼畜暴力的内容?文章が整ってる「終わらない夏休み」?みたいな話かと思いきや、ラストでスカッとする、なんとも不思議な小説。

「(あなたも)そういうふうにしか生きられなかったんだもの。厭だけど変えられなかったでしょう。みんなそうだよ。好きで駄目になる人はいないよ。」

グロで感動とか面白いなんて、倫理的に人としてどうなのとは自分でも思うけど、この方の小説は、単に鬼畜表現を楽しむためだけでなくて、人と人の因縁もみっちりきっちり書かれてるので、読んでてただただ不快だったり、不完全燃焼で終わったりとかは全く無かった。
まぁでも…グロ耐性は上がったかな…。

近いうちDINER読みたいな。